フランス旅行 Carcassonne
今日はフランスに来て初めての旅行している。今までニームと言う地から出たことがなかったが、電車で2時間ほど乗ってカルカッソンヌと言う街にきた。そこはフランスで2番目の観光地であるそうだ。
年間来場者数は200万人を超えるらしい。
そんな地に来たのは郷土料理であるカスレを食べるためである。カスレとは白インゲン豆の煮込みである。カスレ専用の土鍋のようなお皿に鶏のお出汁で煮込んだ白インゲン豆、ソーセージ、豚バラ肉、鴨コンフィなどを入れてオーブンで焼き煮にする。
存在はずっと知っていたが今日初めて食べた。街にはたくさんのカスレがあるのでどれにするか迷い、地元のシャルキュトリーのシェフに聞くと一つのお店を紹介してくれた。
そして向かい、心を躍らせながら待ってやっと出てきた。しかしそれは僕が求めていたカスレではなかった。僕には合わなかったのである。そしてそれを食べ終わる頃にはお腹は8分目になっていた。しかしこの不満足なカスレで終わっては行けないと思い、ネットや人に頼らず、自分だけの感で店を探すことにした。そして一件見つけた。
そして注文する。出てきた瞬間これだ!と思った。豚の香り、鶏の香り、そして表面の香ばしさ。そして豆はピューレになっておらずスープは澄んでいる。一口食べるとそれぞれの旨みを吸った豆が僕に感動をくれる。
しかし豆がピューレになっていないから足が濁っていない。それぞれがベストな火入れである。お腹がいっぱいだったがそれは無意識に手が進んだ。
一瞬はどうなることかと思ったがしっかり最後は最高のものに出会えて終わった。
最近考えることがある。それはカフェのアルバイトでも料理は作るし、チェーン店で料理を作っている人も料理人と言われる。
しかし将来自分の名前で店を出し、高いお金を頂くためには料理の圧倒的な差をつける必要がある。誰でもなれる料理人。しかし職人と言われる料理人。どんなものを作れば職人なのかということが少しずつわかってきた気がする。それは感動を与えられる料理人である。今日のカスレは感動を頂いた。それは味だけで感動をもらった。安くて美味しいからではない。味が素晴らしかったからである。
そのような料理人になりたいと強く思った日であった。
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